えふえむ花巻株式会社
第5回番組審議会開催報告


開催年月日
平成23年4月18日(月)11:00~

開催場所
花巻市大通り一丁目2-21なはんプラザ3F

委員の出席
委員総数:7名
出席委員数:4名
○出席委員(敬称略)
浅野 昌吾(委員長)
亀澤 健
小澤 憲男
小瀬川 陽子
○会社事務局側出席者(5名)
浅沼 幸二(代表取締役)
落合 昭彦(放送局長)
他事務局員

1.  報告(臨時災害FM局開設について)
FM Oneでは花巻市との協定に基き、3月11日の東日本大震災発生当日から「臨時災害FM局」として、花巻市役所3階の災害対策本部の一角で電話回線を
使った24時間の緊急放送を開始しました。そして19日からは、なはんプラザのスタジオに戻り、4月3日まで延べ24日間に渡ってライフライン情報や公共情報を中心に、1日16時間程度の生放送を続けてきました。

2.  議題「臨時災害FM」について
3月11日から4月3日までの間の「臨時災害FM」放送内容について、各項目を設け意見、感想等を受けた。

【質問】
期間中は花巻市との協定に基づいた行政情報や、災害対策本部の発表するライフライン情報等をなるべくきめ細やかにお伝えしてきたつもりですが、放送内容についてお感じになった事はありましたでしょうか。

【回答1】
時々周波数を合わせましたが、いつ情報発信しているか分からないので、耳にする機会がなかった。

【回答2】
初期においては、放送と放送の時間が空いてしまっている事が多いために、情報量としては多いとは言えなかったと思われます。ですが、設備の事情、また有事であった事もあって大変だったと思いました。

【回答3】
市開設の臨時災害FM局である事を考えた場合には、災害時の情報内容や精度など、いくつかの課題もあったのではないかと思っておりますが、今後とも連携を密にしながら、市民にとってFM放送が有効な手段の一つとなるよう、検討して参りたいと思います。

【意見・回答4】
震災情報は、どの程度の規模で起こったのかが知りたかったので他局で知りましたが、花巻市内の行政情報は、いち早く市役所の対策室からであったため分かりました。ただ、災害対策本部からの情報は少なかったように思えました。提案ですが、非常時に限らず各地域、各ジャンルなどのFM ONE専属のボランティア情報提供者を募り、委嘱してはどうでしょうか。今まで行政からラジオへ、そし市民への提供というものが多かったと思いますが、今度はその逆で携帯電話などからリアルタイム情報で放送でき、行政にも逆提供できるかもしれません。

【質問】
特に停電期間中は、テレビや新聞を含め情報源が限られてしまったかと推察いたします。その間、弊社を含め、ラジオ放送はどの程度利用されましたでしょうか。

【回答1】
非常時用に用意していたラジオが、AM専用だったり、ポータブルラジオはイヤホンアンテナになっていたので、NHKを聴いていました。

【回答2】
IBCラジオを聴く事は多かったです。幸い電池があったので、携帯のワンセグと違って長持ちしたので大変役に立ちました。

【回答3】
震災時は停電していたので、FM携帯ラジオが唯一の情報提供手段でした。

【質問】
今回の緊急放送で、特に役に立った情報、あまり役に立たないと感じた情報、また災害時のラジオから流れる情報で欲しいものがありましたら教えてください。

【回答1】
役立ったものは、ライフライン情報とお店の開店情報です。詳しくやっていたかどうか分かりませんが、ガソリン情報はキメ細かにやっても良かったと思います。

【回答2】
花巻は被害があまり多くなかったので、役立つ情報の印象が無かったです。スタンドの情報がきめ細かに出せれば良かったのではと思います。

【回答3】
ライフライン情報がもう少し多く欲しかったです。

【質問】
その他弊社の災害放送や、災害時の放送全般についてお感じになっている事やご意見、ご提案などありますでしょうか。

【回答1】
第4回審議会で防災ラジオについて述べたのを覚えています。なかなかハード面が整わないのは十分に承知していますが、奥州FMでも2年前の地震を機にリスナーが増えたと聞いています。これを機会に、リスナーを増やす工夫をしてみてはいかがでしょうか。イベント開くとか、大それたことかもしれませんが、今がチャンスです。それによってスポンサーも増やすきっかけになると思います。

【回答2】
情報収集方法を工夫してみる必要があると思いました。

【回答3】
今回の震災は、放送局開設間もない時期の災害であったことや、臨時災害FM局開設など訓練する暇もない中での対応ではありましたが、ラジオ放送の優位性が活かされたものと一定の評価をしています。

【回答4】
行政からの提供は、活字を追うだけでおしつけがましく聞こえ、情報量が薄っぺらです。直接携わる担当者とのお話であれば、情報量が厚く提供できますし、そこからたくさんのお話の花も咲くと思います。パーソナリティ自信も普段から情報収集に出向くとか、電話でもう一歩踏み込んだ聴き方をするとかしないと、ただのオウム返し、口移しだけになります。正確さも必要ですが、なんとか自分なりに消化してうまく伝える事が出来れば親近感もわいて、パーソナリティの顔を見に来るかもしれないですね